IDm・UIDとは？ICカード識別番号の基礎をやさしく解説（FeliCa・Mifare）
ICカードを使った入退室管理や勤怠管理では、「IDm」や「UID」という言葉がよく出てきます。どちらもICカードの識別番号を指しますが、FeliCaとMifareで呼び方や扱いが異なります。
本記事では、ICカードの識別番号であるIDm・UIDの基本を、できるだけ簡潔に解説します。
■ そもそもICカードの「識別番号」とは？
ICカードには、カードを個体として識別するための番号があり、リーダー（カードリーダー）で読み取って「誰のカードか」「入室を許可するか」などを判断します。
ただし注意点として、識別番号は“カードに印刷されている番号”とは別物です。印刷番号（社員番号など）と、ICチップ内部の識別番号（IDm/UID）は一致しないことがあります。
■ IDmとは？（FeliCaの識別番号）
IDm（アイディーエム）は、FeliCaカードの固有IDです。FeliCa対応のICカードリーダーで読み取ると、このIDmが取得できます。
- 対象：FeliCa（交通系ICカード、社員証など）
- 用途：入退室管理、勤怠管理、会員管理など
- ポイント：システム側はIDmをキーにして「利用者データ」と紐づける
日本国内ではFeliCaの採用が多く、入退室管理でもIDmを使うケースが一般的です。
■ UIDとは？（Mifareの識別番号）
UID（ユーアイディー）は、主にMifareカードなどで使われるカードの識別番号です。Mifare対応リーダーで読み取るとUIDが取得できます。
- 対象：Mifare（海外で普及、入退室管理など）
- 用途：入退室管理、会員管理、施設カードなど
- ポイント：UIDをキーにユーザーを管理する方式が多い
海外製システムでは、Mifare前提でUID管理になっていることも多く、導入時に要確認です。
■ IDmとUIDの違い（ざっくり比較）
- FeliCa：IDmを読む（日本で主流）
- Mifare：UIDを読む（海外で主流）
入退室管理システムは、対応するカード規格によって「読む番号」が決まります。つまり、先にシステム（リーダー）の対応規格を確認することが重要です。
■ よくある注意点：IDm/UIDだけで運用していい？
多くの入退室管理では、IDm/UIDをユーザー識別に使います。ただし運用やセキュリティ方針によっては、IDm/UID以外の領域を使った認証（暗号化・鍵管理）を行うケースもあります。
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