FeliCaとMifareの違いとは?日本と世界で使われる2つのICカード規格を比較

ICカードにはさまざまな種類がありますが、その中でも特に代表的な規格がFeliCa(フェリカ)とMifare(マイフェア)です。
どちらも非接触でデータ通信ができるICカードですが、製造元や通信方式、対応システムなどに明確な違いがあります。
この記事では、それぞれの特徴をわかりやすく比較してご紹介します。
FeliCaとは?
FeliCaはソニー株式会社が開発した非接触ICカード技術で、日本国内で最も広く使われています。
SuicaやPASMO、nanaco、WAONなど、日常生活で目にする多くの電子マネーや交通系ICカードに採用されています。
主な特徴は次のとおりです:
- 開発元:ソニー(日本)
- 通信速度:212kbps(高速通信)
- 代表的な用途:交通系ICカード、社員証、会員証、勤怠管理、入退室管理
- 強み:日本国内での互換性が高く、セキュリティも高水準
国内の多くの企業や学校では、FeliCa Lite-Sシリーズなどを利用したICカードが導入されています。
当社でも、勤怠管理や保育園の登降園管理などに最適なFeliCa Lite-Sカードを提供しています。
Mifareとは?
MifareはNXPセミコンダクターズ(旧フィリップス社/オランダ)が開発したICカード技術です。
世界的に普及しており、ヨーロッパやアジア各国では交通系・認証系システムに広く採用されています。
主な特徴は次のとおりです:
- 開発元:NXP(オランダ)
- 通信速度:106kbps(標準通信)
- 代表的な用途:社員証、駐輪場カード、アクセスコントロール、学生証など
- 強み:海外製システムやグローバル対応の端末と相性が良い
日本国内では、駐輪場管理システムなどで採用されるケースが多く、
FeliCaよりも導入コストを抑えたい場合に選ばれることもあります。
FeliCaとMifareの主な違い
項目 | FeliCa | Mifare |
---|---|---|
開発メーカー | ソニー(日本) | NXP(オランダ) |
通信速度 | 212kbps(高速) | 106kbps(標準) |
国内普及率 | 非常に高い(交通・決済・入退室など) | 中程度(駐輪場・オフィスなど) |
海外普及率 | 限定的(日本中心) | 非常に高い(世界各国) |
代表的カード | FeliCa Lite-S、FeliCa Standard | Mifare Classic、Mifare Plus、Mifare DESFire |
どちらを選ぶべき?
日本国内で使用する勤怠管理や入退室管理、会員証システムなどでは、
日本メーカー製機器との互換性が高いFeliCaが主流です。
一方で、海外製のリーダー機器やグローバル拠点と共通システムを運用する場合は、Mifareを採用するケースもあります。
当社では、どちらのICカードも取り扱っており、
ご利用中のシステムや端末との互換性を確認したうえで最適なカードをご提案します。
関連リンク
▶ FeliCaカード一覧
▶ ICカード販売サイト(ICカードネット)
▶ ポイント株式会社 公式サイト
▶ ICカードライフ ブログ一覧
※本記事の内容は、正確性や最新性を保証するものではありません。