伊予鉄「ICい~カード」20年の歴史に幕 全国交通系ICカードへの完全移行
2024年9月30日、松山市の伊予鉄グループが運営してきた独自のICカード「ICい~カード」の全サービスが終了します。2005年の導入から約20年にわたり、市民や観光客に親しまれてきた地域密着型のICカードが、その役目を終えます。

先駆的だった地方発のICカード
ICい~カードは、電車・バス・タクシーを共通で利用できる画期的なICカードとして誕生しました。当時、全国の交通系ICカードがまだ発展途上だった中で、地方の公共交通機関として先駆的な取り組みでした。累計発行枚数はおよそ59万3千枚。松山市民の生活に欠かせない存在となり、長年にわたり地域交通を支えました。
互換性の壁と時代の変化
一方で、ICい~カードはJR西日本の「ICOCA」やJR東日本の「Suica」などの全国交通系ICカードとはシステムが異なり、相互利用ができませんでした。全国的な交通系ICカードの普及が進む中、県外から訪れるビジネス客や観光客からは「使いにくい」という声もありました。全国共通の利便性が求められる時代の流れが、今回の移行を後押ししたといえるでしょう。
全国交通系ICカードへの完全移行
今後はICOCAなど全国交通系ICカードが伊予鉄グループの電車やバスで利用可能となり、他地域からの旅行者やビジネスユーザーにとっても利便性が大きく向上します。地域独自カードの歴史が幕を閉じる一方で、全国交通系への移行は観光促進やキャッシュレス社会の進展につながると期待されています。
ICカード専門企業としての視点
私たちICカード専門企業としては、ICい~カードの終了は一つの時代の節目だと感じています。地域独自カードはその土地ならではの文化や暮らしを支えましたが、今後は全国規格との互換性や多機能化が一層重要になるでしょう。ICカードは単なる運賃支払い手段にとどまらず、地域経済の活性化や観光サービスの向上など、さまざまな可能性を秘めています。
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