ICカードも含むRFID市場、2027年には世界で2.3兆円規模に拡大へ!
2025年5月、矢野経済研究所が発表した最新レポートによると、世界のRFID関連市場は2024年時点で1兆6431億円。そして、2027年には2兆3379億円にまで拡大すると予測されています。
この中には、私たちの身近でも使われている**ICカード(非接触ICカード)**も含まれており、その存在感は年々高まっています。
ICカードを含むRFIDとは?
RFIDとは「Radio Frequency Identification(無線周波数識別)」の略で、RFIDタグやICカードなどに内蔵された情報を、リーダーが非接触で読み取る仕組みです。Suicaや社員証などでおなじみの非接触ICカードもこの技術の一部で、近年では以下のような分野でも活用が進んでいます。
- アパレル業界での在庫管理
- 流通・小売分野での売上管理
- 医療現場での患者管理
- 建設現場での作業員出退管理
- 物流・運輸でのトレーサビリティ対応
世界的なトレンド:DPP(デジタルプロダクトパスポート)
特に欧州市場では、製品情報の透明性を高めるための「DPP(デジタルプロダクトパスポート)」への注目が集まっており、ICタグやICカードによる製品情報の記録・管理が今後さらに重要視される見込みです。
日本でも進むICカードとRFIDの普及
日本でも人手不足と労働時間の規制が進む中、ICカードやRFIDの導入による業務効率化は喫緊の課題です。たとえば、出退勤管理に使われるICカードや、物流現場での荷物追跡などがその一例です。
矢野経済研究所のレポートでは、「今後はアパレルだけでなくあらゆる業界にRFIDが広がる」としています。
まとめ:ICカードの役割はますます拡大
ICカードは単なる「タッチして使うカード」ではなく、今や業界の効率化・省人化を支える基盤技術です。市場規模が2兆円を超えるという事実は、これからのビジネスやサービス設計において、ICカードとRFIDの活用を無視できない時代が来ていることを物語っています。